診療案内
診療時間 | 診察室 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
午前 9:30〜12:00 |
2F 診 | 秀子 | 担当 | 秀子 | 秀子 | 田中 | 秀子 |
6F 診 | 田中 | 田中 | 田中 | ||||
午後 1:00〜3:00 |
2F 診 | 秀子 | 担当 | 和泉 (秀子) |
田中 | 田中 | |
6F 診 | 田中 | 田中 | |||||
夜 5:00〜7:00 |
2F 診 | 秀子 | 秀子 | 秀子 | 田中 | 秀子 | |
6F 診 | 田中 | 田中 |
秀子は、
金曜日 亀岡 田村産婦人科医院
田中は、
火曜日 亀岡 田村産婦人科医院
※第3土曜日は
秀子院長のみとなります
※第4土曜日は
田中医師のみとなります
医院案内
- ◆病院名
田村秀子婦人科医院(田村産婦人科京都分院)
- ◆院長
田村 秀子(京都府医科大学医学部大学院卒、医学博士 産婦人科専門医、産婦人科指導医)
- ◆医師
田中 紀子(京都府医科大学医学部大学院卒、医学博士 産婦人科専門医、産婦人科指導医、生殖医療専門医)
- ◆医師
和泉 祐子(京都府医科大学医学部大学卒)
- ◆医師人数
3名
- ◆看護師数
7名(うち助産師3名)
- ◆エンブリオロジスト
5名
- ◆医療機関
妊孕性温存療法実施医療機関(検体保存機関)
- ◆所在地
〒604-0825 京都市中京区御池高倉東入ル御所八幡町229番地
- ◆交通機関
市営地下鉄烏丸線「御池」駅1番出口徒歩3分
- ◆電話番号
075-213-0523
- ◆FAX
075-221-7638
- ◆開設年月日
1995年10月16日
- ◆理念
病院らしくなく,患者さんが気負いなく通える婦人科を
- ◆診療科目
婦人科 美容皮膚科 アンチエイジング科
- ◆専門外来
不妊外来 一般婦人科外来 美容皮膚科外来 更年期外来 アンチエイジング外来
- ◆提携医療機関
京都府立医科大学附属病院、京都第二赤十字病院、洛和会音羽病院泌尿器科、京都桂病院泌尿器科他
診察内容
- ◆不妊外来
<高度生殖医療>(保険適用/適用外共に)
-
IVF(体外受精)
ICSI(顕微授精)
各種先進医療-
・PICSI(選別精子による顕微授精)
・SEET法(子宮内膜刺激胚移植法)
・Scratch法(子宮内膜擦過術)
・二段階移植法
・ERA法・EMMA法・ALICE法
(子宮内膜受容能検査・子宮内細菌叢検査)
・ERPeak法(子宮内膜胚受容期検査)
PGTA,PGT-SR(着床前診断)
PFC療法(血小板由来因子濃縮物活用による治療)
卵子凍結
がん生殖-
・がん患者の方の卵子
・受精卵
・精子採取凍結
・AYA世代のがん患者の卵子・精子・胚凍結について
-
<一般不妊治療>
<統合補完医療>
<カウンセリング>
-
- ◆一般婦人科外来
-
・LEP製剤
-
・性交痛
・月経時疼痛
-
・月経不順
・月経困難
・月経痛
・月経過多
-
・クラミジア
・トリコモナス
・カンジダ
・HPV
・コンジローマ
・ヘルペス
-
・卵巣嚢腫
・卵巣がん
・チョコレート嚢胞
・卵管炎
-
- ◆更年期外来
うつ対策
のぼせる・ほてる・めまいなどの不定愁訴対策-
・ホルモン補充療法
・サプリメント療法
-
- ◆女性内科外来
- ◆美容皮膚科外来
- ◆アンチエイジング外来
点滴外来
- ◆デリケートゾーン外来
外陰部の異常
-
・いぼ痔(痔核)
・切れ痔(裂肛)
・痔ろう(あな痔)
-
IVF(体外受精)
IVF(体外受精)は、採卵で取り出した卵子と精子を体外で受精させて発育し、子宮内に戻す方法です。
体外で発育する場合は、子宮内と温度や湿度など似た環境を作り出すことができるインキュベーターを用いて行われます。
人工授精を繰り返しても妊娠しない場合や、精子や卵管に問題がある場合に選択されます。
ICSI(顕微授精)
ICSI(顕微授精)は、採卵にて卵子を体外に取り出す過程はIVFと同じですが、受精は顕微鏡下で精子を直接、卵子に注入することで行われます。
受精後、インキュベーターで発育させた後に子宮内へ戻します。人工授精や体外受精で妊娠に至らない場合や、無精子症や乏精子症など精子の数が少ないなどの問題を抱えている場合に選択されます。
各種先進医療
<PICSI>
DNAの損傷が少ない成熟した精子はヒアルロン酸と結合する特性を利用し、成熟精子を選び出してICSI(顕微授精)を行う方法です。
ヒアルロン酸と結合した精子は動きが遅くなるため、未熟な精子との選別が容易となり、結果的に妊娠率の向上や流産率の低下につなげることができます。
また、ヒアルロン酸は卵子を取り巻く卵丘細胞層にも含まれているため、高い安全性を保つことができるのも特徴です。
各種先進医療
<SEET法>
受精卵は分裂しながら子宮へと進み胚盤胞へと成長していきますが、その過程で、胚から子宮へと送られているシグナルにより子宮の状態が整えられていきます。
胚盤胞だけではこのシグナルがないため着床不全を引き起こすことがありますが、SEET法では胚を培養していた培養液を、予め僅かな量を子宮内へ注入した上で胚盤胞移植を行います。
二段階移植法と異なり、多胎のリスクを避けながら着床を促すことができます。
各種先進医療
<Scratch法>
受精卵が着床する前に子宮内膜に小さな傷をつけ、サイトカインを分泌させることで子宮を着床に適した環境に整えるのがScratch法です。
傷をつけることで修復のためサイトカインが分泌されますが、着床においても同様のサイトカインが分泌されることを利用した方法になります。
決まった方法は確立されていませんが、通常は同一周期または前周期に行われます。
近年、Scratch法によって妊娠率が向上したという論文が発表されて注目を浴びおり、流産の影響がないことも報告されています。
各種先進医療
<二段階移植法>
通常、受精卵は分裂を繰り返しながら子宮へと進み、着床した時点では胚盤胞にまで成長しています。
この間、胚から子宮へと送られているシグナルによって子宮の状態が整えられていくのですが、二段階移植法はこの仕組みを利用した方法になります。
具体的には、採卵2、3日前に初期胚を移植して子宮へシグナルを送った上で、採卵の5、6日後に再び胚盤胞を移植します。
着床率の上昇がメリットですが、多胎となる可能性もあるため十分な説明を受けた上で治療を進めていきます。
各種先進医療
<ERA法>
子宮内膜は、受精卵を受け入れる時期(着床の窓)が決まっており、そのタイミングがずれてしまうと良好胚であっても着床しない、着床したとしても初期段階で流産する可能性が高くなります。
EPA法では、良好胚を移植したとしても着床不全を繰り替える場合や移植可能な胚が少ない場合などを対象に、ホルモン剤を投与して子宮内膜を厚くし、5日目に子宮内膜を採取することで着床の窓を確認することができます。
各種先進医療
<EMMA法>
子宮内に存在する細菌の共生バランスが崩れると、妊娠や着床に影響を与えることがあります。
その中でも、特に乳酸桿菌が不妊に大きく関わっているとの報告があり、EMMA法では子宮内の細菌環境を調べることで胚移植に適した環境であるかどうかを確認するとともに、場合によっては、子宮内環境を改善させるサプリメントなどを服用して乳酸菌の割合の改善を促します。
各種先進医療
<ALICE法>
子宮内には数多くの細菌が生息していますが、中には、子宮内の炎症となる細菌が多いために慢性子宮内膜炎が起こり、不妊を引き起こしていることがあります。
慢性子宮内膜炎は不妊症の約3割、不育症や習慣性流産の約6割が罹患しているとも言われています。
ALICE法では、着床に悪影響を与えている細菌を遺伝子学的に検査することができ、近年注目を浴びいる方法の一つでもあります。
各種先進医療
<ERPeak法>
良好胚を繰り返し移植しても着床しない場合は、子宮内膜が受精卵を受け入れる時期(着床の窓)がずれている可能性が考えられます。
着床の窓が開いているタイミングを調べるため、ERPeak法では子宮内膜組織を採取して関連する遺伝子の発現量を調べるので、胚移植に最適な時期を知ることができます。
細い管を膣から子宮内へ挿入して組織を採取して行い、検査結果はおおよそ2、3週間後になります。
ERAに比べ、検体量が少なくても判定可能なのが特徴です。
PGTA,PGT-SR
<PGTA>
着床前診断の一つでもあり、体外受精で得られた受精卵の染色体数を検査して染色体に問題のない胚を移植する方法になります。
年齢が上がると受精卵の染色体異常が増えますが、これを事前に知ることで反復性着床不全や流産を防ぐことが目的です。
対象となるのは「ARTを実施しているが、直近の胚移植で2回以上連続して臨床的妊娠が成立していない」「直近の妊娠で2回以上、連続した流産を経験している」「夫婦いずれかが染色体構造異常である」場合です。
デリケートな検査であるため対象者が限られているとともに、専門家のカウンセリングも必要となるなど慎重に実施されます。
PGTA,PGT-SR
<PGT-SR>
主に、染色体の構造の変化が原因で慣性流産となっている場合に行われます。
予め、染色体の構造異常を検査することで、着床率の向上が期待できます。
PFC療法
PFC療法は難治性不妊の場合に行われ、患者さんの血液から抽出した血小板由来の成長因子を用いた再生医療の一つです。
血小板が持つ修復機能を用いて行われ、近年では子宮内膜が厚くならない、良好胚を繰り返し移植しているが着床しないケースに有効だとされています。
抽出した成長因子を凍結乾燥させ、胚移植前に子宮内へ注入することで着床率の向上が期待できます。
また卵巣内注入をすることによって卵巣の活性化を期待できます。
卵子凍結
社会的適応
卵子の質は35歳を過ぎると低下傾向に転じるといわれます。
そこで未婚の方など、まだ妊娠できない方に対し、卵子を凍結保存するものです。
排卵誘発は通常の体外受精と同様に行い、採卵します。得られた卵子はそのままマイナス198度の液体窒素を用いて急速冷凍保存を行います。
ただし、卵子は受精卵に比べ凍結保存に弱く、凍結保存した卵子を将来融解した際、すべて受精するとは限りません。
排卵誘発代・採卵料金及び一年ごとの保存費用がかかりますので、予めよく相談した上で保存することが求められます。
がん生殖
がん患者の方の卵子・受精卵・精子採取凍結
がんにかかり、抗がん剤などの治療を行う場合、妊娠出産に必要な子宮や卵巣、精巣などの生殖機能への影響を考慮して、事前に卵子や受精卵、精子を採取して凍結保存し、治療終了後に融解して受精させる方法が取られることがあります。
この場合、採卵までには卵を成熟させて排卵誘発剤を用いてタイミングを合わせる必要があるなど、おおよそ2週間程度、必要となるので治療との調整が必要となります。ただし、近年はランダムスタートと言って月経周期のどのタイミングでも排卵誘発を始めることができますので、最短2日で採卵に至ることもあります。
一方で、男性の場合は治療開始前に精子を凍結することで半永久的な保存が可能となります。
いずれの場合にも死亡時の取り扱いなど法的な部分に関しては事前に医療機関と十分に話し合っておくなど、慎重な姿勢が求められます。
タイミング療法
基礎体温の測定や超音波検査、ホルモン検査等を用いて排卵日を予測し、妊娠しやすいタイミングで性交渉を行います。
卵胞の計測などは行いますが、基本的には自然妊娠と同じです。場合によっては、排卵誘発剤を用いることもあります。
薬物療法(クロミッド・HMG-HCG療法・rFSH-HCG療法)
体外受精を行う際や排卵障害を抱えているなどの場合は、排卵誘発剤を使って卵胞を発育させて排卵を促すことがあります。
内服薬のクロミッドを服用しての排卵誘発は副作用が少ないのですが、効果も弱く、排卵障害が軽い場合に用いられます。
また、クロミッドで効果が得られない場合にはHMG-HCG療法を行います。卵胞の発育、成熟をHMGの注射にて促した後、HCG注射にて排卵を誘発します。
遺伝子組み換えによってLHを含まないFSH製剤を使用する場合は、rFSH-HCG療法と呼ばれます。クロミッドを用いた排卵誘発よりも刺激が強く、多嚢胞性卵巣症候群の場合など卵巣が腫れることで卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を引き起こすことがあります。
AIH療法
AIH療法は人工授精とも言われ、子宮内に管を入れることにより直接、精子を送り込む方法です。
体内に精子が侵入する方法は異なりますが受精、着床はタイミング療法や通常の性行為と同様です。
人工授精を4〜5回行っても妊娠しない場合は、次のステップとして体外受精を検討します。
低反応レベルレーザー療法(LLLT)
低反応レベルレーザー療法は、出力の低いレーザー光を用いて子宮などに照射する治療法です。
レーザーの照射によって血流が改善し、子宮内膜が厚くなる、良好胚を得られる率が高くなるなどの効果が得られ、不妊症の改善が期待できます。
また、血流が良くなるため、肩こりや頭痛の解消、月経時に塊が出にくくなるなどの副効果も得られます。
鍼灸師による不妊症に特化したハリ治療
血流が悪いとホルモンバランスが崩れ、様々な不調が感じられるようになります。
不妊症も血流が関係していることが多く、子宮や卵巣周囲の血流を改善させることで子宮内の環境を整え、妊娠のサポートをすることができます。
治療前にはカウンセリングを受け、不妊治療のスケジュールや月経周期から効果的なタイミングで治療を行っていきます。
漢方療法
漢方医学は、西洋医学では対応しにくい冷えなど体質による症状や、更年期障害など検査値に現れない不調、はっきりとした病名がつかない段階の症状、不妊治療にも効果が期待できます。
治療の幅を広げる選択肢として漢方薬の処方を行っております。
サプリメント処方
妊娠するためにはバランスの良い食事が求められますが、中には、食事からは摂取しにくい栄養素もあります。そのようなときには、サプリメントを摂取して足りない栄養素を補充することになります。
ビタミンB群でもある葉酸は、不足すると退治の神経管形成異常のリスクが高まりますが、水溶性のため加熱調理で栄養素が失われがちです。厚生労働省では、1日400μgの摂取を推奨していますので、妊娠前からサプリメントを摂っておくと良いでしょう。
また、ビタミンやミネラルの他、子宮内環境を整える効果のあるラクトフェリンも近年、注目されています。
専任カウンセラーによる不妊カウンセリング
不妊治療では、治療もさることながら、ご夫婦の状況やお仕事、周囲との関係など様々な悩みを整理する場面に遭遇します。
並行して治療も行いますので不安は募るものの、なかなか悩みを相談できる人がいないという声もよく耳にします。
不妊カウンセリングでは、専門のカウンセラーが将来への不安や経済的な負担、仕事との両立などの悩みをお伺いし、少しでも安心して治療に望んでいただけるようサポートします。
性交障害カウンセリングなど
セックスができない、セックスレスであるなど、性に関する悩みはプライバシー性が高く、人には相談しにくいものです。
しかし、妊娠するにあたって、非常に大きなテーマでもありますし、コミュニケーションとしての性交が成り立たないという悩みを抱えているケースもあります。
ストレスをはじめとした精神的な問題やEDなど、その原因は様々ですが、専門の医師によるカウンセリングを通じて、良い方向に進めるようサポートしていきます。
AYA世代のがん患者の卵子・精子・胚凍結について
当医院ではAYA世代(15歳~39歳)の卵子・精子・胚の凍結保存による妊孕性温存治療を行うことができます。
治療の特性上、限られた時間で治療を行うため、優先的に初診予約を受け付けますので、ご希望がある場合は早めにご相談ください。
避妊用ピル
避妊を目的としたピルには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)と同じ成分が含まれており、服用することで妊娠時と同様のホルモンの状態を作ります。
脳から卵巣へのホルモン分泌が止まるので、卵胞が成熟せずに排卵も起こらないため避妊効果を発揮します。
また、子宮頸管から分泌される粘液量が増え 、精子の侵入を防止する効果も期待できます。
超低用量ピル(LEP製剤)
避妊用ピルと同じく、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を含む合剤ですが、卵胞ホルモンの量がより少なく、超低用量ピルは子宮内膜症や月経困難症の治療目的のために使われます。
服用することで排卵を抑制し、月経痛の軽減につながります。また、子宮頸管からの粘膜量の増加によって精子の侵入を防ぐ、子宮内膜が肥厚せずに着床に至らないという効果もあります。
子宮内膜症(性交痛・月経時疼痛)
子宮内膜症は、子宮内膜組織の一部が、子宮ではなく他の臓器にできてしまう疾患です。近年、患者数は増加し、20代から40代に多く見られます。
子宮内膜症になると、激しい月経痛に悩まされ、月経量の増加や腰痛などを生じることもあります。自覚症状のないことも多く、気がついたときには症状がかなり進行していることも少なくありません。
治療では、痛みが強い場合はNSAIDsを処方します。また、子宮内膜症は卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌を抑えることで症状を抑えることができるため、ホルモン療法も同時に行われます。
ホルモン療法では、脳の下垂体に直接働きかけて卵胞ホルモンの分泌量を低下させるGnRHアゴニストやピルの服用によって排卵自体を止める方法があります。
月経のお悩み(月経不順・月経困難・月経痛・月経過多)
月経は個人差がありますが、月経が始まってから次の開始までの期間はおおよそ25〜28日であり、これよりも多い又は少ない場合は月経不順とされています。
月経量については、正常範囲が20〜140gとされており、月経時にレバーの塊のようなものが出る、ナプキンを取り替えても1時間で交換しなければならないような場合は月経過多の可能性があります。
さらに、月経時に下腹部痛や頭痛、嘔吐が日常生活に影響を及ぼすほどひどい場合は月経困難症も考えられます。
月経困難症は、機能性(原発生)月経困難症と器質性(続発性)月経困難症に分けることができ、大半は、血液を体外へ排出するときに活躍するプロスタグランジンが過剰に分泌されて子宮の収縮が強くなることで発生する、機能性月経困難症が占めています。
治療としては、器質性月経困難症の場合は原因となっている疾患を治療することで改善の兆しが見られます。
機能性月経困難症の場合は、NSAIDsによって痛みを緩和させる方法やピルの服用によって子宮内膜の肥厚を防ぎ、出血量を減少させる方法が選択されます。
感染症(クラミジア・トリコモナス・カンジダ・HPV・コンジローマ・ヘルペス)
クラミジアはかかる可能性も高く、とても身近な性感染症です。クラミジア・トラコマチスという細菌が原因となって起こりますが、自覚症状がないことも多いのが特徴です。
しかし、放っておくと卵管や子宮頸管へ侵入して炎症を起こして、卵管炎や子宮頸管炎の原因となりますし、妊娠時に感染すると流産や早産を引き起こすこともあるので、抗生物質で治療を行います。
尖圭コンジローマは、HPVというウイルスによって性器や肛門周辺にイボが発生する疾患です。潜伏期間が長く、知らないうちにパートナーへ感染させてしまうことも少なくありません。
自覚症状のないことも多いのですが、痛みや痒みを感じることもあります。治療としては患部にウイルスの増殖を抑える薬を塗る場合とイボを切除する外科的治療が選択されます。
ヘルペスは、ヘルペスウイルスによって引き起こされ、性器やお尻に水ぶくれができます。強い痛みや痒みを感じることもあり、場合によっては発熱することもあります。
治療としては、ウイルスの増殖を防ぐために抗ヘルペスウイルス薬を服用しながら、クリームや軟膏も使うことがあります。
妊婦がヘルペスに感染すると、出産時に産道感染して抵抗力の弱い新生児に感染することがあります。呼吸障害や脳症になる可能性もあるので、早めの治療や帝王切開を選択します。
卵管と卵巣における疾患(卵巣嚢腫・卵巣がん・チョコレート嚢胞・卵管炎)
卵巣にできた腫瘍は卵巣腫瘍と呼ばれ、そのうち卵巣嚢腫はそのほとんどが良性です。初期は自覚症状に乏しいのですが、腫瘍が大きくなると下腹部痛や腰痛を感じるようになります。
また、腫瘍が大きくなって卵巣の根元がねじれると激しい痛みを伴う茎捻転の状態になることもあります。卵巣腫瘍の中でも、チョコレート嚢腫は子宮内膜症の一つであり、子宮内膜の組織が変色してチョコレート色になることが由来です。
治療としては、腹部に小さな穴を開けて腹腔鏡を挿入して手術を行う腹腔鏡下手術で行うことが多く、侵襲性が低いのことが特徴です。
悪性腫瘍が卵巣にできた場合は卵巣がん、卵管にできた場合は卵管がんとなります。
症状に気が付いた時には腫瘍が大きくなり、進行していることもあるため、下腹部にしこりを感じるなど違和感がある場合は、早めに受診することをお勧めします。
治療はがんのステージや年齢などを考慮して決めていきます。手術を行ってがんを取り除き、その前後に薬物療法を行うこともあります。
卵巣炎や卵管炎は、卵巣や卵管がクラミジアや淋菌などによって感染することで炎症が引き起こされます。
多くが性感染症で起こりますが、軽症の場合は症状が出ないこともあります。しかし、卵管炎は卵管が癒着して詰まってしまうため、不妊の原因にもなり得ます。
治療としては、抗生物質等を服用しますが、症状が重い場合は手術を行うこともあります。
貧血・栄養トラブル
毎月、月経で排出する血液量は50〜150mlとも言われており、男性よりも女性は貧血になりやすいのが特徴です。
しかし、体内で鉄を作り出すことはできないため、食物から摂取する必要があります。鉄は、動物性食品に含まれているヘム鉄と、吸収率が低い植物性食品に含まれている非ヘム鉄があります。
ヘム鉄は、レバーやカツオに、非ヘム鉄は、ひじきや大豆製品などに多く含まれているので積極的に摂ることをお勧めします。
貧血がひどい場合は、造血剤として、硫化鉄やクエン酸第一鉄ナトリウムなどの鉄剤を服用することもあります。
うつ対策
卵巣機能が低下し始める45〜55歳は、ちょうど閉経の前後に当たります。
卵胞ホルモン(エストロゲン)など女性ホルモンの分泌は減り、ほてりやめまい、動悸などに加えて、気分の落ち込みや気力の低下といった精神的な影響が出ることが多くなります。
適度な運動でリフレッシュをするなどで改善することもありますが、日常生活に支障をきたすような場合は、医療機関を受診しましょう。
治療としては、女性ホルモンの補充を中心としながら、漢方薬や抗うつ薬が用いられます。
漢方薬治療
更年期障害に伴う不定愁訴には、漢方薬での治療が用いられることが多く、患者さんの体質や体格を見極めながら症状を取っていきます。
漢方では、「気・血・水」の考え方をもとに、冷えやむくみには「当帰芍薬散」、抑うつには「加味逍遥散」、のぼせには「桂枝茯苓丸」が処方され、これらは三大漢方婦人薬と言われています。
アロマセラピー
植物から抽出されたアロマオイルによって嗅覚から心や体に作用するアロマセラピーは、大脳辺縁系や視床下部を直接刺激することで、更年期に多い冷えやのぼせ、イライラなどの症状を緩和させてくれます。
また、ホルモンバランスや自律神経を整える効果もあるため、月経不順や偏頭痛など女性が抱えやすい悩みの改善にも役立ちます。アロマオイルは、トリートメントに、お湯に入れて芳香浴を楽しむことでも効果を得ることができます。
脂質代謝異常
肥満や運動不足、喫煙や多量の飲酒は、血中の中性脂肪やコレステロールを増加させ、脂質異常症を引き起こします。
そのまま放っておくと、血管の中に中性脂肪などがたまって血管がつまり、脳梗塞や心筋梗塞となるので注意が必要です。
治療は、食事療法、運動療法から始め、状態が改善されない場合は薬物療法へと移行します。
高血圧
高血圧は、安静時の血圧が、慢性的に高い状態です。高血圧になると血管に負担がかかり、動脈硬化が引き起こされ、脳卒中や心筋梗塞、慢性腎臓病を引き起こします。
血圧が高めの場合は、自覚症状がなかったとしても早めに受診をし、必要に応じて適切な治療を受けることで悪化を防ぐことができます。
Ⅱ型糖尿病
一般的な糖尿病はII型糖尿病と呼ばれ、膵臓から分泌されるインスリンの働きが低下して、血液中の血糖が多くなった状態です。
初期は自覚症状がありませんが、血糖値が高い状態が続くと、少しずつ血管や神経に影響を及ぼし、糖尿病神経障害や糖尿病腎症などの合併症を引き起こします。
また、心筋梗塞や脳梗塞などを発症する可能性も高まります。治療はバランスの良い食事と適度な運動をしながら内服薬を中心に行います。
甲状腺機能異常
甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促進させ、エネルギー産生にも関わっています。
甲状腺ホルモンは、脳の視床下部から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)によってコントロールされますが、調整機能がうまく働かず、甲状腺ホルモンが過剰分泌となっている場合は、甲状腺機能亢進症となり、新陳代謝の促進によって頻脈や発汗などが引き起こされます。
代表的な疾患はパセドウ病で、甲状腺を刺激する抗体が体内で作られ、甲状腺への刺激が続く状態となります。
反対に、甲状腺ホルモンの不足は代謝が悪くなるため、冷えやだるさなどを引き起こします。自己免疫によって甲状腺に炎症が起こる橋本病は、甲状腺機能の低下を招き、不妊症を引き起こす原因として知られているプロラクチンを増加させます。
ロボスキンアナライザーによる肌質解析
『ロボスキンアナライザー』は、ライブラリー(画像データ、解析データの一括管理機能) を中心に全顔撮影・肌解析システムを構築していきます。
独自の撮影ボックス仕様のカメラでは、高精度の肌画像が撮影でき、肌画像解析ソフトに よる毛穴、しわ、色素沈着、色味、きめ、油水分の数値データと、測定部位の着色表示に より、分布が判りやすく表示されます。
ドクターズコスメ
美容や健康に関する専門家が開発や監修に携わったドクターズコスメは、普通の化粧品よりも高品質である、含有成分が高いものが多いなどが特徴です。
安心安全で、信頼性が高いと感じる人も多く、様々な肌の悩みやトラブルを解消にも役立ちます。
日常的なスキンケアからファンデーションなど多様な製品がありますが、敏感肌の場合は添加物が少ないものを使用するなど、ご自身の肌に合うものを選ぶことで、より高い満足度が得られます。
点滴外来
<慢性疲労回復点滴>
慢性的に疲労を感じている方やストレスが日常的に多い方、仕事や勉強で集中したい場合などに有効です。
疲労回復に必要とされるビタミンB1を中心にアミノ酸などを配合して免疫力を向上させます。
点滴外来
<抗酸化ストレス点滴>
加齢や生活習慣やストレスなどによって活性酸素が過剰となり、抗酸化防御機構とのバランスが崩れてしまう状態を酸化ストレスと言います。
酸化ストレスは、生活習慣病をはじめとしたあらゆる疾患を引き起こす可能性があることが分かってきました。
活性酸素と抗酸化防御機構との均衡を取り戻すため、ビタミンCやα-リポ酸を中心とした抗酸化物質が入った点滴をすることで、疲労回復や免疫力アップを図ります。
点滴外来
<美白点滴>
日焼けによるメラニンの生成を抑え、色素沈着を防ぐコラーゲン合成を促すビタミンを配合した点滴によって、肌色の明るさやハリを取り戻します。
細胞が活性化することで新陳代謝が促され、疲労回復や免疫力の向上にもつながります。
外陰部の異常
<外陰炎>
外陰部が汗で蒸れた状態が続く、月経時のナプキンや性交によって皮膚がこすれ、傷ついた場合は細菌などが体内に侵入しやすく、炎症を引き起こすことがあります。
外陰炎になると、外陰部は赤くただれてかゆみや痛みを伴い、炎症が悪化すると膿や腫れにつながります。
治療は菌の種類に応じて内服薬や軟膏で行い、かゆみに対しては抗ヒスタミン剤を用いることもあります。
外陰部の異常
<外陰部膿瘍>
膣の入り口の側面にあるバルトリン腺は、性行時に半透明の粘液を分泌しますが、ここが何らかの理由で傷つけられるなどして閉塞してしまうと、バルトリン腺に分泌物がたまって嚢腫が形成され、腫れることがあります。
自覚症状がないことも多いのですが、細菌に感染すると強い痛みを感じるようになります。
治療は、痛みがなく小さい場合は経過観察となりますが、腫れや痛みを伴う場合は抗生物質を服用し、腫瘍が大きい場合などは外科的手術を行います。
骨盤底筋トレーニング
骨盤底筋の筋力が低下すると、尿もれが引き起こされます。
比較的症状が軽い場合は、骨盤底筋のトレーニングによって骨盤底筋群の筋力をつけ、尿道を閉じる力を強くすることで改善することができます。
脱毛トラブル
脱毛は、レーザーを照射して皮膚内部の組織を破壊するため、火傷や腫れを伴うことがあります。また、脱毛効果が得られず、かえって毛が濃くなる場合や色素が沈着してしまうなどのトラブルも寄せられています。
脱毛によって腫れや痛みなどの症状がみられた場合は、医療機関で適切な治療を受けましょう。
また、脱毛による肌トラブルを防ぐため、事前に肌質や体質をチェックし、レーザーの出力や設定を細かく調整しながら施術を行ってくれる、アフターケアも丁寧に行うなどの施設であるかどうかも予め確認しておくと良いでしょう。
痔:いぼ痔(痔核)、切れ痔(裂肛)、痔ろう(あな痔)
痔は、その症状から3種類に大別することができます。
いぼ痔:性別に関わらず、約半数を占めるのがいぼ痔です。いぼ痔はさらに場所によって外痔核と内痔核に分けることができ、外核痔は痛みを感じる神経の通り道にできるため、強く痛みます。
切れ痔:肛門が切れる、裂けることによって起こります。下痢や便秘によって悪化、慢性化しやすいのが特徴です。出血はそれほどありません。
痔ろう:便内の細菌によって肛門周辺に膿がたまり、炎症や化膿することで起こります。かなり痛みが強く、膿の排出によって下着が汚れることがあります。
外陰部の形成手術
大陰唇が腫れぼったい、小陰唇の形が不揃いである、下着とこすれて痛いなどの悩みを抱えている場合は、レーザーを用いて形成手術を行います。
また、クリトリスが皮を被っている場合は包皮の余剰部分を切除して縫合します。手術時間は1時間程度です。
膣のゆるみに関しても、外科的手術により対応可能です。
頻尿、残尿、尿漏れ、尿失禁などの治療
起きてから就寝までの排尿回数が8回以上である、または、それより少なくても排尿回数が多いと感じる場合は頻尿だと言えます。
前立腺肥大症などにより尿の通過障害を生じている場合や、手術や疾患によって膀胱がうまく収縮できない場合は残尿が生じるので、排尿回数が増えます。
治療としては、排尿の記録をつけるとともに、水分の摂取量を調整します。それでも改善しない場合は、疾患となる原因を明らかにし、適切な治療を行います。
尿失禁は意思とは関係なく尿が漏れてしまうことであり、40歳以上の女性に多く見られます。
治療としては、症状が軽い場合は骨盤底筋群や外尿道括約筋をトレーニングによって強化しますが、肥満の場合は減量によって改善が見られることもあります。
これらの治療でも改善の傾向が見られない場合は、外科的治療を行います。