診察内容の解説(女性内科外来)

当院では女性の様々なお身体のお悩みや病気に対し、下記の診療を行っております。

内容をご確認の上、お問い合わせください。

女性内科外来

更年期は実に様々な異常が現れます。
それらはすべて女性ホルモンの低下によってひきおこされているものがおおいのです。
軽いものは女性ホルモンを補うホルモン補充療法(HRT)を行うことにより改善されますが、その時期を超えると、それぞれの治療が必要です。
軽度なものに関しては当院にて治療管理していきます。

脂質代謝異常

肥満や運動不足、喫煙や多量の飲酒は、血中の中性脂肪やコレステロールを増加させ、脂質異常症を引き起こします。
そのまま放っておくと、血管の中に中性脂肪などがたまって血管がつまり、脳梗塞や心筋梗塞となるので注意が必要です。
治療は、食事療法、運動療法から始め、状態が改善されない場合は薬物療法へと移行します。

高血圧

高血圧は、安静時の血圧が、慢性的に高い状態です。高血圧になると血管に負担がかかり、動脈硬化が引き起こされ、脳卒中や心筋梗塞、慢性腎臓病を引き起こします。
血圧が高めの場合は、自覚症状がなかったとしても早めに受診をし、必要に応じて適切な治療を受けることで悪化を防ぐことができます。

Ⅱ型糖尿病

一般的な糖尿病はII型糖尿病と呼ばれ、膵臓から分泌されるインスリンの働きが低下して、血液中の血糖が多くなった状態です。
初期は自覚症状がありませんが、血糖値が高い状態が続くと、少しずつ血管や神経に影響を及ぼし、糖尿病神経障害や糖尿病腎症などの合併症を引き起こします。
また、心筋梗塞や脳梗塞などを発症する可能性も高まります。治療はバランスの良い食事と適度な運動をしながら内服薬を中心に行います。

甲状腺機能異常

甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促進させ、エネルギー産生にも関わっています。
甲状腺ホルモンは、脳の視床下部から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)によってコントロールされますが、調整機能がうまく働かず、甲状腺ホルモンが過剰分泌となっている場合は、甲状腺機能亢進症となり、新陳代謝の促進によって頻脈や発汗などが引き起こされます。
代表的な疾患はパセドウ病で、甲状腺を刺激する抗体が体内で作られ、甲状腺への刺激が続く状態となります。
反対に、甲状腺ホルモンの不足は代謝が悪くなるため、冷えやだるさなどを引き起こします。自己免疫によって甲状腺に炎症が起こる橋本病は、甲状腺機能の低下を招き、不妊症を引き起こす原因として知られているプロラクチンを増加させます。