第八回 フーナーテストってなんですか?

季節の変わり目ですが、皆さんは体調を崩したりしていませんか?

睡眠や栄養をしっかりとって、毎日を過ごしてくださいね。

 

<本日の質問>

フーナーテストってなんですか?

 

<回答>

フーナー(ヒューナー)テストとは?

 

排卵日付近の性交の翌日に、内診で子宮の頚管の粘液を採取し、顕微鏡で観察し、主に

1)子宮の頚管粘液の状態 

2)精子の状態(どれくらいいるか?元気に動いているか?など)

を検査しています。

不妊症検査の一つで、“性交後試験”とも呼ばれています。

 

オリモノが増えてきたら、仲良くして、次の日に診察に来てくださいね”と診察のときにいわれたら、排卵時期のタイミング指導と、このフーナーテストを兼ねています。  

この時期に性交があれば、腟内に射精された精液と子宮頚管から分泌された粘液が接触し、精子は自力で粘液の方へ移動し、子宮の頚管を通過し、子宮内、そして卵管内まで到達します。同じ時期に排卵して卵管内に取り込まれた卵子とは卵管内で受精し、最終的に子宮内に受精卵が着床すれば、妊娠となります。

 

 

どんなオリモノ?

 

オリモノ(下り物)とは、女性の性器から出るさまざまな分泌液の集まりで、子宮頚管の粘液、子宮内や腟粘膜・皮脂腺などの分泌液、はがれ落ちた古い腟の細胞・・・などが混じり合って、通常は白く(またはクリーム色)で、サラッとしています。 

生理が終わり、卵胞が発育してくると、エストロゲンが次第に増加し、この作用により子宮の頚管から分泌される粘液も増えてきます。

初めは不透明でネバネバした状態でまだ少量ですが、排卵が近くなってくると、エストロゲンがピークに達し、次第に透明なサラサラな卵白様の粘液が増量し、糸を引くような性状になってきます(牽糸性)。この時期の頚管粘液の量は0.3~0.4mlほど、牽糸性が10センチ以上、乾燥させるとシダの葉っぱのような結晶がしっかりできます。

この時期は普通の白っぽいオリモノに混じって、透明の頚管粘液が優勢になって、“拭くとヌルッとした感じ”がでてきます(個人差があります)。

そして排卵後は、排卵後に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響により、急激に牽糸性が低下して、ベトッとした状態になります。この時期には、子宮頚部には粘液のふた(粘液栓)が作られ、細菌が子宮内に進入することを防いでくれます。この状態では精子はもはや子宮内に進入できません。

 

 

フーナーテストの結果があまりよくなかったら?

 

1)頚管粘液が少ない場合:ほとんどは原因不明ですが、ホルモンのバランスが悪い場合も多いと思います。

他には、子宮頚部の手術をされた方も頚管粘液が少ない傾向にあります。 

 

2)精子が少ない、あまり見られない場合:そろそろご主人の精液検査をしたほうがよいかもしれません。

もしかしたら、精子が少ないとか、運動性が悪いとか判明するかもしれません。

 

この検査の一番の目的は、妊娠のためのタイミングの時期を伝えることです。ホルモンの状態も、頚管粘液の量も、ご主人の調子も、その都度違います。検査結果はあくまでもひとつの目安です。

それでも、うまくタイミングを合わせていてもなかなか妊娠に至らない場合、人工授精(AIH:子宮内にカテーテルで直接精子を注入する)という方法は、解決する一つの選択肢かもしれません。

 

不妊原因は複数にわたる場合もあり、また皆さんそれぞれ程度も違いますので、検査や治療方針もそれぞれで違います。今後の方針については、よく相談してみてくださいね。

 


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