第一回 不妊症かどうか、どのくらい病院へ通えばわかるのですか?

皆さん、はじめまして。
田村秀子婦人科医院副院長の田中紀子と申します。
私はこれまで生殖医療や不妊症に関わる研究や診療を行ってきました。この度、WEBサイト内に女性の健康や生殖医療に関する情報発信コーナーを作ることになりました。

これから不定期に情報配信していきたいと思っています。
皆さんの医療や健康に関する質問や疑問、あまりなじみのない生殖医療の言葉や、検査、治療などについて、少しでも皆さんに役立つ知識や情報を提供できるよう、配信していきたいと思っています。

より皆さんに不妊症の検査や治療が身近に感じられるよう、少しずつ改善していきたいと思います。皆さんからのご意見、ご要望、リクエストなど、よろしくお願いします。

<本日の質問>
不妊症かどうか、どのくらい病院へ通えばわかるのですか?

<回答>
通常の夫婦生活を営むカップルの場合、1年で約75%、2年で90%が妊娠にいたるといわれています。日本での不妊症の定義は、妊娠を希望するカップルが2年以上妊娠にいたらない場合をいいます。

とはいっても、ただ単にタイミングが合っていない場合から、明らかに原因がある場合まで、不妊症の程度は様々です。

不妊検査の主なチェックポイントを図に示しました。これらの内容を適当な時期に検査していきます。病院に来られてからしばらくは、その方本来の月経周期を観察しながら、排卵時期を推測し、タイミングを合わせていきます。と同時に、血液検査や卵管の検査(通水)、必要であれば精液検査などを適した時期に行っていきます。

2〜3周期ほどみていくと、不妊の原因の一部がわかることがあります。
しかし、しばらく経過をみてわかる場合や複数ある場合、また変動がある場合などと、必ずしも一度の検査で特定されるものばかりではありません。ときには治療を行うこと自体が検査の一環であることもあります。
女性の体は感情や体調などいろいろなものに左右されています。特に卵胞(卵子の入った袋)の発育や子宮の状態、精子の状態など、毎回同じではありません。したがって、不妊症の原因は必ずしも特定できるものばかりではなく、多くは変動するものなのです。

“検査”は皆さんの体の状態に合わせて行い、そして皆さんが妊娠されるときまで継続いたします。


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